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貧乏はお金持ち(橘玲)


■目次

□楽園を追われて―フリーエージェントとマイクロ法人の未来
 1, この国にはなぜ希望がないのか?
 2, フリーエージェント化する世界
□もうひとつの人格―マイクロ法人という奇妙な生き物
 3, ふたつの運命
 4,「ひと」と「もの」
 5, 株式会社という「人格」
 6, マイクロ法人をつくる
□スター・ウォーズ物語―自由に生きるための会計
 7, 資本主義とデス・スター
 8, 自由に生きるための会計
□磯野家の節税―マイクロ法人と税金
 9, マスオさん、人生最大の決断
 10, 節税と脱税のあいまいな境界
□生き残るためのキャッシュフロー管理―マイクロ法人のファイナンス
 11, フラワーチルドレンのファイナンス革命
 12, キャッシュフロー計算書で資金繰りを理解する
 13, 奇跡のファイナンス


■感想
 制度というのは、多くの人にとっては厳しく取り締まられるものであるが、往々にしてその裏側では一部の人が甘い汁を吸っているものである。税制度においても、サラリーマンは、源泉徴収で厳しく取り立てられてしまうが、一方個人事業主は、節税効果の高いさまざまな特典を利用できる得な立場にいる。このような話は今までにもたびたび聞いたことがあった。しかし現実には、私を含めサラリーマンは、給料が支払われる前に自動的に税金が徴収されてしまい、手も足もでない。そのため、いったい何にとられているのか分からないが、毎月多くの税金を支払っている。

 本書では、貸借対照表や損益計算書を用いて、具体的な節税額を説明している。一般のサラリーマンがどれほどの税金を支払っていて、その一方で個人事業主が思い税負担を逃れている現状が、具体的な数字で比較されて示されている。実際に、サラリーマンがいかに税負担が重いかということが具体的な数字で示されていて、改めてショックを受けた。しかし、これまでは、いくらサラリーマンの税金に対する税金負担が思いといっても、サラリーマンの立場を捨てるわけにも行かず、仕方がないとあきらめるしかなかった。

 しかし本書では、一般のサラリーマンでも活用できる、サラリーマン法人による節税術の利用を提案している。私たちサラリーマンも、サラリーマン法人という方法を用いると、節税効果により、今より収入が300万円程度の可処分所得収入が増えるという。損する立場にいることを、仕方がないとあきらめてしまうのではなく、得する側に回れば良い、という著者の主張は、非常に心を揺さぶられた。

 本著では、サラリーマン法人化による利益は、誰にでも利用でき、努力は不要で、確実に効果があると紹介している。しかし私は、実際にサラリーマン法人化を認めている企業が、現在の日本にどれほどあるかという点において、疑問を感じる。ただ本書では、サラリーマンの税負担を、現実的な数字を挙げて丁寧に説明してくれているので、現在の税制が理解しやすいものとなっている。私たちがどのような税制度で税金を負担しているかを知っておいて損ではないであろう。また最近良く聞かれる「サラリーマン法人」の概念やその効果を知る、という観点からも、良い本であると思う。
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テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

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